「ほら、行くぞ」 緒川くんはそう言って浜辺を降りて行く。 「ちょ、ちょっと、待ってよ!」 スタスタと先を行ってしまう緒川くんを追いかける。 細かい砂のせいで、上手く走れない。 「ちょっと、まっ……」 そう言いかけたとき、緒川くんは立ち止まる事無く、ジャンプして海へ飛び込んだ。 茶髪の髪が太陽に反射して、美しい金髪に見えた。 「うっひゃー!冷てーー!!」 制服のまま海に飛び込んだ緒川くんは、濡れた前髪をかきあげた。 その姿に、心臓がはねる。