「――い!―――――!!」 暗闇のなかで、緒川くんの声が聞こえた。 でもその声は、大きな雑音にもみ消されて、あたしの耳には届かなかった。 あたしは目をあけて、緒川くんの聞き返そうとした。 でも、目を開けた瞬間、あたしの思考回路は停止した。 さっきまで怖くて怖くて仕方なかったのに、目の前に広がるキラキラと輝く海に釘づけになった。