そのとき、緒川くんが嬉しそうに上を見上げた。 「うっわ!でっけー鳥!」 大きな鳥を指をさして、子供みたいにはしゃぐ緒川くん。 「写メ撮ろ!あ、こら!待て!ウロウロ飛ぶな!!」 緒川くんは上にケータイを向けながら文句を言う。 「鳥なんだから、飛ぶに決まってるでしょ」 そう言うと、緒川くんはイタズラが成功したような子供の顔で 「やっと笑った」 と言った。