他にも、紗夜や山ちゃん。そして部活のみんな。 こんなに、たくさんの人に支えられていたんだ。 あたしは、本当に幸せものだった。 幸せ、だったんだ。 「栗田……!」 悲しそうな、でも、力強い緒川くんの声が聞こえる。 もう、もういいよ。 今まで、本当にありがとう。 どんどん、意識がなくなっていく。 あたしはそのまま、吸い込まれるように、目を閉じた。 ――――――――――