余命半年と言われて、一気に世界に色が無くなった。 でも、緒川くんが、色をくれた。 一緒に行った、キラキラ光る海。 太陽に負けないくらいの、眩しい笑顔があたしを救ってくれて。 死のうとしたあたしを、あの温かい手で救ってくれた。 美歌だって、あんな酷いことをしたのに、あたしを信じていてくれた。 お母さんは、きっとたくさん苦しんで、悩んだはずなのに。 ずっとあたしに笑顔を向けていてくれた。 お父さんは、静かに、あたしを見守ってくれていた。