「よし!そろっと時間だし、行くか!」
その時、緒川くんが重かった空気を変えるかのように明るく言った。
緒川くんの顔を見ると、少しだけ鼻が赤くなっていた。
「……そうだね!なんか雪降っちゃってるし!!早く戻ろう!」
美歌も、笑ってそう言った。
この二人が笑うだけで、空気が明るくなるから不思議だ。
そう思っていると、美歌が扉の方に走り出した。
そして、「ほら!麗紀と緒川くんも早く!!」と扉をあけて言う。
そんな美歌を見て、あたしは扉の方に歩き出した。
「……仲直り出来て、良かったな」
「……え?」
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