バタンッ!と、大きな音と同時に名前を呼ばれた。 あたしはびっくりして、声が聞こえた方に振り向く。 「……み、か……」 思わず、口から溢れた言葉。 その声はとても小さくて、自分でもあまり聞こえなかった。 「ハァッ……麗紀……」 美歌は、さっきの緒川くんと同じように息が荒い。 すごいスピードで走ってきたのか、美歌の前髪の形は少し崩れていて。 どうしてだろう。 昔から一緒にいたのに。いつも、二人で騒いで遊んでいたのに。 どうして今は、こんなに緊張しているんだろう。