「……あ……」 不意に、緒川くんが言う。 あたしは顔を上げて、緒川くんを見る。 「……雪だ……」 「え……?」 あたしは緒川くんの言葉を聞いて、空を見上げた。 すると、目の前には空から落ちてくる白いふわふわしたもの。 その白いふわふわしたのは、緒川くんの肩に乗ると、じわりと姿を無くした。 「すごい……綺麗……」 そう呟いたとき、緒川くんの腕がするりと離れた。 でも、すぐにあたしの手を優しく握る。