その大きな音にびっくりして、勢いよく扉の方に振り向いた。 そしてあたしは、また、目の前の光景に驚く。 「――ハァッ……ハァッ……」 乱れた息、苦しそうな表情。 太陽に反射する明るい髪が、乱れた呼吸に合わせて揺れる。 「……緒川、くん……」 彼の名前を口にしただけで泣きそうになってしまう。 「く、りた……お前……」 まだ呼吸が整っていないのか、あたしの名前が、途切れ途切れに呼ばれた。