もう、前のあたしとは違うんだ。 街を見ていた目線を、少しあげた。 さっきより、少し雲が多くなった空。 それでも、透き通って、綺麗な空。 「あ……」 あたしは思わず、目を見開く。 丁度あたしの目線にいるのは、大きな鳥。 緒川くんと見た、優雅に飛ぶ鳥だ。 今日も、気持ちよさそうに羽を広げて飛んでいる。 「……綺麗」 そうポツリと呟いたとき、後ろからバタンッ!という大きな音が響いた。