「さっむい……」 手で腕を摩る。 学校に来たときより、寒さが増してる気がする。 あたしはゆっくり歩いて、フェンスに向かった。 どこからか飛んできた枯れた葉っぱを、クシャっと踏む。 前にここに来たときと、同じように。 カシャンッと、フェンスに手をかける。 目の前を見ると、もう太陽が昇りきった街があった。 特別、派手なものがないこの街。 でも、今まであたしが育ってきた街。