太陽みたいなキミ













「ホントに久しぶりだ~……」




この学校独特の匂いが、あたしの鼻をくすぐる。





「……教室に行く前に、音楽室行こうかな」



そうポツリと呟いて、あたしは音楽室に向かった。





この下駄箱から音楽室に行く廊下は、本当になんども通った。




大会に行くために、ドキドキしながら楽器を運んで。



大会から帰ってきて、笑って帰ったり、泣きながら帰ってきたり。





そんなことを考えながら歩いていたら、もう音楽室の扉が目の前にあった。