「じゃあ、麗紀。学校頑張れよ」 「あ、うん」 お父さんの仕事場と、あたしの学校が逆方面。 「じゃあ、いってらっしゃい!」 「おう、麗紀もいってらっしゃい」 笑顔でそう言って、お父さんは仕事場へと向かった。 小さくなっていく背中を見送って、わたしも学校へと歩き出した。