「うん。今日は午前で終わりだから」 「ふふ、学校早く終わってラッキーね」 いたずらっ子みたいにお母さんは笑った。 「あ、ほら麗紀。朝ごはん」 そう言いながら、キッチンのカウンターに乗せられたご飯を見てあたしはギョッとした。 「ちょ、こんなに食べれないよ!?」 カウンターに乗せられたのは、山盛りのご飯に、焼きジャケ、味噌汁、そしてサラダ。 「だめよ麗紀~。朝はしっかり食べないと!」 いやいや、いくらなんでも多すぎでしょ……。 ずっと病院食だったから、こんな量は食べれないよ。