「ごめ……なさ……」 ああ、もう。 せっかく楽しい雰囲気だったのに、あたしのせいで……。 「た、ただ……すごく、幸せだな……って、思って……」 昔のあたしだったら、幸せで泣けるなんてこと絶対に無かった。 この家族の場所で、こんなこと言えなかった。 でも、ちゃんと知ることができたから。 この頭の中の塊のせいで、たくさん苦しんできて。 たくさんの痛みを知って。 大切な人たちを傷つけてしまったから。