でも、学校に行ったら会わなきゃ。 いつまでも、緒川くんのことをズルズルと引きずっていくわけにもいかない。 明日で、この気持ちを断ち切ろう。 あたしは「ふぅ」とため息をつきながら、手紙をカバンの中にしまった。 「れーきー!お父さん帰ってきたから、ご飯にしましょー!」 階段の方から、そんなお母さんの声が聞こえた。 「はーい!今行くー!」 ……お父さんとお母さんにも手紙書いたんだけど……。 でも、二人には、直接渡したいな。 本当に、今までお世話になった。 親には、感謝の気持ちでいっぱいで。