「え、大丈夫だよ。まだやるよ」 久しぶりの家で、久しぶりにお母さんの手伝いができるんだもん。 「あら、そんな事言うなんて珍しい。でも本当にすることないのよ。あとは煮るだけだし」 お母さんはそう言いながら、目線を鍋へと向けた。 鍋の中には、もう沢山の具材が入っている。 ……あたしが皮を剥いてる間、もうこんなに進んでたのか。 本当に、尊敬しちゃうよ。 「ていうか、今日の夕飯って肉じゃが?」 「そうよー」 「あたし好きなやつじゃん!」