「麗紀ー!ご飯作るの手伝ってー!!」 お母さんの大きな声に、ビクっと肩を揺らした。 ……手紙を書いてから、どれくらいの時間が経っているんだろう。 「麗紀ー!ご飯ー!」 お母さんは、あたしが聞こえていなかったのかと思ったのか、もう一度大きな声であたしを呼んだ。 「はーい!今行くー!」 ……もう、手紙はほぼ書き終わったし、早くお母さんの手伝いをしなきゃ。 あたしは手紙を封筒に入れて、お母さんのところに向かった。