苦しくて、切なくて、でもドキドキして。 あたしはいつも、あの人に助けられた。 あの海の時だって、緒川くんが来てくれなかったら、あたしはもう現実に耐えられなかった。 それでも、彼が来てくれたから。 あのキラキラした太陽みたいな笑顔で、あたしに話かけてくれたから。 手を、差し伸べてくれたから。 でも、あたしはその手を払いのけてしまった。 自分は、どうせ半年でいなくなるんだと。 あたしは、どうせ孤独なんだと。 そう一人で思って、勝手に、傷ついて。