「ほら、せっかくの家なんだから、自分の好きなことしなさい」
お母さんはそう笑顔で言って、リビングへと消えていった。
きっと、気を使ってくれてるんだろうな。
なんとなく、そう思った。
いつもと変わりなく、前と変わりなく、あたしに接してくれてる。
……じゃああたしも、前と同じように過ごそうかな。
あたしは少しホクホクした気持ちで、自分の部屋へと向かった。
ゆっくりと、部屋のドアを開ける。
「あれ……」
なんだか、綺麗になってる。
机に散らばっていたノートも、綺麗に片付けられてるし。
全体的に部屋が前より綺麗だ。



