「お姉ちゃん?」
少し不安そうな声が聞こえた。
「あ、ごめんね!なに?」
あたしはぬいぐるみに向けていた視線を優香ちゃんに戻した。
すると、優香ちゃんの表情は声と同じように、少し不安そうな顔。
「お姉ちゃん……なんだか、元気ない?」
「え……」
思わず、ドキリとしてしまった。
あたし、そんなに元気ない風に見えたのかな。
今日は、山ちゃんと紗夜が来てくれたりしたから、気分は沈んでいない。
……でも、後ろめたさはある。
どうしても、心はスッキリ晴れない。
あたしの心は、いつまで経っても、この晴れた空とは同じにはなれない。
「……なんだかれきお姉ちゃん、お兄ちゃんと同じ」



