でも、あたしの存在ってなんだったんだろう……。
「栗田、これ、みんなが書いたんだ」
そう言って山ちゃんが紙袋から出したのは、大きな色紙と大量の手紙。
それと、千羽鶴。
「……これ……」
色紙には、隙間がないぐらいにカラフルな色でメッセージが書かれていた。
手紙は、吹奏楽のみんなからとクラスのみんなから。
「この千羽鶴、本当は千羽以上あるんだよね。吹部のみんなで作ろうと思ってたのにさ、麗紀のクラスの子とか色んな子が作りたいって言い出して。なんかすごい量になっちゃって」
紗夜の話を聞きながら、その千羽鶴を見る。
そう言われれば、なんだか大きい気もする。
「……どんだけの量、持ってきたの」
思わず、笑ってしまう。
その自分の笑い声を聞いて、なんだか笑うの久しぶりだなと思った。



