「栗田。久しぶりだな」
そう言って、山ちゃんは笑った。
本当に、久しぶり。
声を聞くのも、姿を見るのも。
「……麗紀ィ!!!!」
そんな大声が、病室に響いた。
その大きな声と同時に、あたしの体はとても温かいものに包まれていた。
「あんた、こんなに痩せてさ……!なんにも言わずに、いきなり消えないでよ!!」
まるで叱るような、でも、とても悲しい声。
紗夜の綺麗で長い黒髪が、さらりと揺れる。
「みんな、今もずっと動揺してる。心配してる……!麗紀は、あたし達にとって大きくて大切な存在なの」
紗夜の声は震えてる。
そんな紗夜を、山ちゃんが肩をポンポンと叩いて慰めた。
あたしの、存在。
紗夜は、あたしを大切と言ってくれた。



