なにも考えず、なにも聞かず、ただ死を待つ。
こんな面倒な感情を持たないで。
あぁ……、真っ暗じゃなくても、この病室みたいに白くてもいいかな。
……どっちにしろ、色はない。
「前も、こんなこと思わなかったけ」
小さく笑いを混ぜて言う。
あたしは結局、同じことを永遠と考え続けて。
一生、その考えたことに対する結論を出せないんだ。
そう。
結局、美歌のことも緒川くんのことも、忘れられない。
あの二人のキラキラした笑顔と、あたしが傷つけてしまったときの二人の切ない顔が、
悲しく重なる。
あぁ、痛い。
心が、潰れるように痛い。



