その太陽があまりに眩しくて、あたしは窓から視線を逸した。 「はぁ……」 小さいため息を吐いた。 それにしても、この病室は真っ白だ。 床も天井も、なにもかもが真っ白だ。 ……こんなふうに、頭も心も真っ白に出来たら、どれほど楽だろう。 黒い、汚い感情が無かったら、本当に幸せなんだろうな……。 ふと、自分の腕を見る。 あたしの腕、こんなに細かったっけ。 本当に、頼りない骨っぽい腕。