太陽みたいなキミ










『今を生きよう』



そう決めたくせに。


結局あたしは、すべてから逃げてる。



未来のことを考えて、あたしは美歌にあんなことを言ったんだから。




――ズキンッ



「…ッ…ふざけないでよ!!」


頭を抱えて、叫ぶ。


「なんで、なんでこんなことにならなきゃいけないの!?この…この塊さえなければ!!なんであたしなの!?…ホントは…ッ…」



悲鳴のような、叫び。


でも、その叫びはただ、空気中に消えていく。




誰にも届くことなく、青い空に吸い込まれていく。



それでも、叫んでいられなかった。



本音を、言わなきゃ、気がすまない。



「……ホントは…生きたいのに……」




一番、願ってはいけないこと。



願ったって、意味がないから。



でも、願わずにはいられない。