どうして、こんなに、涙は温かいの。 今日の空といい、全てがあたしの心とは正反対で。 でも、風だけは、冷たいんだ。 冷たい風があたしを優しく包んで、冷たい風があたしの涙を冷やしてくれる。 ねぇ美歌。 本当は、すっごく悩んだの。 美歌は、あたしが死んだら泣くでしょう。 あたしだって、美歌が死んだら泣く。 だからさ、どうお別れをしようか、ずっと考えてたんだ。 あたしは、卑怯者だし、優柔不断だし、弱いし、ネガティブだし。 だから、あたしは逃げたんだよ。 美歌の心から、逃げたんだ。