振動が、体に伝わる。
「あたしも、成長するからね」
そう言うと、お母さんは笑いながら「そうね」と言った。
こうしてる間にも、あたしの頭ん中にある塊は大きくなっている。
それは、早いスピードで。
止まることなく、塊を大きくして、あたしの命を削っていってる。
あたしに残された時間は少ない。
あと、半年後。
ううん。もう、半年もないんだ。
今、ここにいるあたしは、いなくなる。
でも、あたしがいなくなっても、お母さんやお父さん、美歌はいるんだ。
…そう考えると、少し不思議だ。
あたしの時間は止まっても、みんなの時間は動き続ける。



