「ただいま」
そう言って、靴を脱いだ。
そのまま、いつもなら自分の部屋に行くけれど、あたしはリビングに向かった。
ふと、そのとき壁に書かれた数本の横線が目に止まった。
そこに近づいて見ると、横線の横に“麗紀、8才”とマジックで書かれていた。
そのまま下を辿ってみると、7才、6才と一年ごとに書かれていた。
そういえば、誕生日にこんなことやってたな。
そう思いながら、横線を指でなぞる。
8才から上に、線は書いていなかった。
でも、確かにあたしの成長の印が、そこに刻まれていた。
「……うっ」
あたしは口に手を当て、そのままトイレに駆け込んだ。
「―ゴホッ…」
そのまま、吐いてしまった。
そうなって、確信する。
あたしの病気は、重くなっている。
前に、インターネットで、この病気のことを調べた。
この病気の症状は、頭痛・頭重・吐き気・嘔吐・目眩・耳鳴り……
そんなような症状があった。



