この街が、綺麗な白に染まる。 道も、家の屋根も、山も……。 冬の朝は、とても綺麗なんだ。 太陽にキラキラ反射して、 ……海の反射とはまた違う、儚い光。 帰り道の土手で、妊婦さんとすれ違った。 大きなお腹を片手で支えて、そしてもう一方の手は、小さな女の子と繋がれていた。 ふたりとも、幸せそうに笑っていて。 きっと、この先の“未来”を持ってる。 生まれてくる子の未来、小さな女の子の未来。 未来を考えられることが、どれほど幸せなことか。 きっと、知らないのだろう。