「自分の命のことは、知っておきたいんです。……お願いします」
そう言って、あたしは頭を下げた。
きっと、あたし、面倒くさいヤツだ。
しつこい、って思われてるかも。
「…あなたは、強いですね」
その言葉にあたしは頭を上げ、先生の顔を見る。
その表情は、悲しく、優しく笑っていた。
「………でも、その強さは、自分を壊してしまいます。精神的にも、壊れます」
…いっそ、壊れてしまえばいい。
なにも考えずに、ただ自分の“終わり”を迎えられたら、どれだけ楽なんだろう。
“未来”と“希望”を捨てられたら、どれだけ楽なんだろう。
でも、生きている以上自分の“未来”を考えてしまうし、“希望”を抱いてしまう。
それは、生きている証拠だ。
今を生きて、考えている証拠。



