そう思ったあたしは、ナースステーションに行き、ゆかちゃんの病室を訊きに行った。



「えーっと、ゆかちゃんなら304号室ですよ」


「ありがとうございます」


304号室か。


あたしはエレベーターに乗り、3階に向かった。




エレベーターを降りて、304号室を目指す。



初めて来た所なので、少し不安になる。


「あ、あった」


304、と小さく書かれた扉の横には『緒川 優香』と書かれていた。



ゆかって、こういう字を書くんだ。


そう思いながら、あたしは小さく扉を2回叩いた。



すると中から、「はーい」と、幼い可愛らしい声が聞こえた。



「おじゃましまーす…」


そう言って、扉を開けた。


「あ!!れきお姉ちゃん!!」