「――キャァァァ!!」
あたしはその声に、思わず身を縮めた。
「…麗紀!あ、あたし達…!」
「…き、ん?」
美歌の方を向くと、涙を流していた。
その姿に、あたしもつられてか喉がギュウっとなる。
『では、今まで頑張ってくれた部長さん達に、あと、今まで教えてくれた先生方に、そして頑張った自分たちに拍手を送りましょう!!』
その言葉に、みんなが拍手をした。
「――紗夜ぁ!!」
戻ってきた紗夜に、みんなが集まった。
その紗夜の手には、金の丸が書かれた賞状があった。
…本当に、本当に良かった。
みんなで涙を流しながら笑えて。
山ちゃんの涙が見れて。
本当に、良かった。



