太陽みたいなキミ








その美歌の言葉に、あたし達は頷く。



『――これから、表彰を始めますので、席をお立ちの方は――……』


アナウンスが入り、立っていた人は急いで席に戻った。



「…いよいよ、だね」


小さな声に美歌が言った。



さっきまで賑やかだったのが嘘のように、会場は静かになった。



『審査員の先生が入場されます』


そのアナウンスが入ると、ふたりの審査員の先生がステージ脇から出てきて、イスに座った。



そして、一人の先生がマイクを持ち、今日の感想を言った。


……感想はいいから早く発表をしてくれと、誰もが思っているだろう。




『…では、表彰に移ります。あ、表彰の時なんですが、“金”と“銀”が分かりにくいという事なので、金賞のときは“ゴールド金賞”と言いますね』


微笑みながら、審査員の先生が言った。



「……麗紀、手、つなご」


「あ、うん」