あたしは、安心した。
…いや、安心とは違うか。心がふわふわして、自分の足が地についてる感覚がない。
「…麗紀?行こ」
ボーっとしていたあたしに美歌が話しかけてきた。
「あ、うん」
会場の中に入ると、賑やかだった。
今の時間は審査員が採点をしている時間。
そして、その学校の代表が、ステージの上で賞状を貰うリハーサルをしていた。
「あ、紗夜だ」
席に座りながら美歌が言った。
その声に、あたしもステージの方に目をやる。
「やっぱ、美人は目立つねー」
「黒髪美人、最高ねー」
後ろに座っていた、るなと那珠が冷やかすように言った。
そのふたりの会話にあたしと美歌も混ざる。
「でもさ、紗夜が部長で良かったよね!」
美歌が誇らしげに言った。



