「…シュークリーム。美味しく食べれるといいね」 その言葉に美歌は頷いた。 もう、演奏は終わった。 ステージでは何もかもが飛んでって本能で演奏してたから、 どう演奏したのかとかは、よく覚えていない。 あとはもう、祈るだけだ。 「じゃあ、お前らー。表彰あるから、中入るぞー」 山ちゃんの言葉に、みんながゾロゾロを移動する。 その中で、誇らしげに笑う者もいれば、悔しそうに泣く姿も見えた。