自己紹介してこんなに喜ばれたの、始めてだ。
「ねぇ!れきお姉ちゃん!!いっしょに遊ぼ!!」
ゆかちゃんはあたしの腕を引っ張って、中庭の中央に連れて行った。
「お姉ちゃん!いっくよー!」
そのまま、ピンクのボールをあたしに投げたゆかちゃん。
「お、…わ、わ!」
風のせいで、思わぬ方向にボールは飛んでいきあたしは転びそうになってしまった。
そんなあたしを見て、ゆかちゃんはまた笑う。
「あはは!!お姉ちゃん、おもしろーい!」
「はは…」
なんか、楽しいかも。
「じゃあ、ゆかちゃん!投げるよー!」
「うん!」
「ほれー!!」
そう言って、あたしはポーンとピンクのボールを投げた。
「…ん!、やったー!取ったー!!」
「おお!ゆかちゃん!ナイスキャッチー!!」



