「おはよう、美歌」 あたしがそう言うと、美歌はグーッと伸びをした。 「んん~、寝たぁー」 そう言って美歌は大きなアクビをした。 そんな美歌を見ていると、なんだか和む。 焦らなくていいんだなって、思えるから。 「ん~、なんかさ、夢見た」 「夢?」 「うん。なんかね、あたしと麗紀がね、空飛んでたの」 「そ、空!?」 あまりにブッ飛んだことを言うから、思わず大声を上げてしまった。 でも、周りがざわついていたから誰も気づかない。 「そう、空。」 「あたし達に、羽がついてたとか?」