ふぅ、と小さくため息をついた。 それと同時に、空を見上げた。 まだ、あの鳥は飛んでる…。 あたしは生まれ変わったら、あなたみたいに、大きな翼で飛べるかな。 今度こそ、終わりにしよう。 お父さん、お母さん、ごめんね。 美歌、ごめんね。 緒川くん、…ありがとう。 一筋の涙が頬を伝った。 一歩、踏み出そうとした。 でも、――― 「―栗田!!!!」 「きゃ……」 視界が、ぐらりと歪んだ。