あたしはこれ以上、頬を濡らしたくなくて、枕に顔をうずめた。
ベッドについた安心感か分からないけど、急に睡魔が襲った。
徐々に意識が遠のく。
その時、薄れゆく意識の中で、
なぜかあたしは、緒川くんの眩しい笑顔を思い出した。
――“どこにいても、何時でも駆けつける”
その笑顔とは真逆の真剣で低い声が、まだ耳に残ってる。
会いたい。今すぐ。
会って、あの眩しい笑顔で、“大丈夫”って言って欲しい。
そしたら、この涙も、止まる気がするから…。
あたしはベッドの上に転がっていたケータイに手を伸ばした。
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