あたしは、重い足を引きずりながら、部屋のドアノブに手を掛けた。



――バタンッ




「……はぁ…」



ドアに背を預けたまま、その場にしゃがみこんだ。



悔しい。


悲しい。


辛い。


怖い。


苦しい。




そんな感情が入り混じって、吐き気がする。




どこかで、考えてしまう。




“どうして、あたしなの”



……どうしてあたしが、病気にならなくちゃいけないの?




そんなのは、誰にも分からない。


誰も、悪くない。