そんなことを思いながら、リビングに行くとお父さんがご飯を食べていた。 「お、おお。麗紀、ただいま」 シチューをスプーンですくいながらお父さんが笑っていった。 「おかえり」 あたしはそう一言だけ残して、二階に上がった。 あたしは、笑えてた…? いつもみたいに、「おかえり」って言えてた? 胸が、締め付けられるように、イタイ。 …今日は、一体なんなの。 あんなに楽しかったのに、 どうして今は、こんなに辛いの。