「ふぅ、もうお腹いっぱい……。ごちそう様でした」 「あ、麗紀。薬忘れないで」 「あ、うん」 あたしは薬を飲んだあとに部屋に戻った。 ……さっき、考えるのはやめようって思ったけど、イヤでも考えてしまう。 自分の“死”のことを。 「あーっ、もう!」 思い切りベッドに倒れ込んだ。 笑っているのに、笑えない。 こんなのが、これから毎日続くなんて、耐えられない。