「……はぁ」 頭がズキズキと痛んだ。 あまり、考えるのはやめよう。 色々考えると、押しつぶれそうになってしまう。 あたしは頭を振って、台所へ向かった。 ほんのりと、シチューのいい香りがした。 「お母さん。あたし、なにすればいい?」 「あ、そうね……。ジャガイモはもう終わったから……鍋混ぜててくれる?」 「うん、わかった」 お母さんも、前とは変わらずに接してくれている。 でも、あたしの体調に関しては、すごく敏感になった。 これ以上、心配かけちゃいけない。