「学校で、倒れる。か……」
ぼそりと呟いた。
薬で、腫瘍の進行を抑えてるって言っても……きっと今こうしているときでも、あたしの頭で徐々に大きくなっていっている。
外から見れば全然わからないのに……。
「はぁ……」
さっきまで、夢を見ていたかのように、急に現実を思い知らされた感じがする。
ふと、さっき貰った紙をポケットから取り出した。
……けっこう字、綺麗だな。
あたしは紙に書いてある11桁の番号とたくさんの英語をケータイに打ち込んだ。
なんでだろう。
一文字、一文字、打ち込んでいくたび心臓がドキドキするのは。



