太陽みたいなキミ










「そっか」



短く言ったあとに、緒川くんはなにか思い出したようにカバンをあさり始めた。



「あった、あった。はい、これ」


そう言ってあたしに差し出されたのはちいさな紙。



あたしはそれを受け取って、紙を開いた。




そこ書かれていたのは、11桁の数字とたくさんの英語。



「なにこれ?」



「なにこれ、って……。見たらわかるっしょ。俺の番号とアド」



「……わかんなかった。」





なんでだよ、とまた彼は笑った。




「なんかあったら、俺に連絡しろ。どこにいても、何時でも駆けつける」




ドラマのセリフのような言葉をさらりと言った彼に笑いがこみ上げてきた。





「はは。イタズラ電話するかもね」




「別に構わねーよ」