ふぅ、と短いため息をついた。 「おーい!終わったかー!?」 大きな声の方に目をやると、緒川くんがいた。 「終わったよー!」 「よし!じゃあ、食おうぜー!!」 早くこっち来い!と叫ぶ緒川くんがなんだか面白かった。 「はい、お前の分」 差し出されたビニール袋をあたしは受け取った。 そしてあたしは、おにぎりを食べようとした瞬間、 「はい、手を合わせましょー!」 という、大きな声にびっくりして、思わずおにぎりを落としそうになった。