痛みに頭がくらくらした。
だが目を開けるとーー自分とは対照的に、なんとも艶やかな表情の雪男と目が合い、痛みを感じなくなった。
「…大丈夫か?」
「は、い…」
「女だけ痛いなんて不利だよな。…我慢できなかったら…」
「大丈夫…もう、平気…」
「なあ…もっと俺の名を呼んでくれ。ここには誰も居ないんだ。好きなだけ声を上げてもいいし、お前の声、いい」
わざとこちらが恥ずかしくなるようなことを言う雪男の手はしっかりと広げた自分の両手を握ってくれていた。
爪を立てても文句も言わず、頰には汗が滴り、時折ぽたりと落ちては肌にあたって弾ける。
…もう痛くないのは本当だった。
逆に感じたことのない快楽に朧の目が潤んで声も上ずる。
「氷雨…、氷雨…っ!」
何も考えられなくなり、雪男の背中に腕を回して抱きつくと、雪男も強く朧を抱きしめてーーそして力なく倒れ込んだ。
互いに荒い息を吐き、身体から湯気が出ているのではと思うほどに身体は熱く、雪男の真っ青でさらさらの髪が肌をくすぐってその頭を抱きしめた。
「氷雨…」
「…うん、これで本当に俺のものになった。もう逃げるとかひとりで悩むとか、そういうのは無しだからな」
身体を起こした雪男は一緒に布団を被って朧を抱き寄せて腕枕をした。
「問題は…先代とか息吹とか……主さまとか…祝言前に手を出したって知ったら俺殺されるんじゃ…」
「大丈夫ですよ、その時は私がお師匠様を襲ったって言いますから」
吹き出した雪男は朧の額に張り付いた髪を払ってやると、朧の身体を心配した。
「その…本当に大丈夫か?」
「お師匠様が優しくしてくれたから大丈夫です。お師匠様こそ大丈夫ですか?久々だったんでしょ?」
「それを言うなよな…でもこれからはお前が居るから」
「そうですね…これからは私が一手に引き受けますからご存分に」
くすくすと笑い合い、唇を重ね合う。
ようやく、ひとつになれた。
その幸福感は生まれてはじめてのものだった。
だが目を開けるとーー自分とは対照的に、なんとも艶やかな表情の雪男と目が合い、痛みを感じなくなった。
「…大丈夫か?」
「は、い…」
「女だけ痛いなんて不利だよな。…我慢できなかったら…」
「大丈夫…もう、平気…」
「なあ…もっと俺の名を呼んでくれ。ここには誰も居ないんだ。好きなだけ声を上げてもいいし、お前の声、いい」
わざとこちらが恥ずかしくなるようなことを言う雪男の手はしっかりと広げた自分の両手を握ってくれていた。
爪を立てても文句も言わず、頰には汗が滴り、時折ぽたりと落ちては肌にあたって弾ける。
…もう痛くないのは本当だった。
逆に感じたことのない快楽に朧の目が潤んで声も上ずる。
「氷雨…、氷雨…っ!」
何も考えられなくなり、雪男の背中に腕を回して抱きつくと、雪男も強く朧を抱きしめてーーそして力なく倒れ込んだ。
互いに荒い息を吐き、身体から湯気が出ているのではと思うほどに身体は熱く、雪男の真っ青でさらさらの髪が肌をくすぐってその頭を抱きしめた。
「氷雨…」
「…うん、これで本当に俺のものになった。もう逃げるとかひとりで悩むとか、そういうのは無しだからな」
身体を起こした雪男は一緒に布団を被って朧を抱き寄せて腕枕をした。
「問題は…先代とか息吹とか……主さまとか…祝言前に手を出したって知ったら俺殺されるんじゃ…」
「大丈夫ですよ、その時は私がお師匠様を襲ったって言いますから」
吹き出した雪男は朧の額に張り付いた髪を払ってやると、朧の身体を心配した。
「その…本当に大丈夫か?」
「お師匠様が優しくしてくれたから大丈夫です。お師匠様こそ大丈夫ですか?久々だったんでしょ?」
「それを言うなよな…でもこれからはお前が居るから」
「そうですね…これからは私が一手に引き受けますからご存分に」
くすくすと笑い合い、唇を重ね合う。
ようやく、ひとつになれた。
その幸福感は生まれてはじめてのものだった。

