雪男がまっすぐな目で朧を見つめる。
朧が息を止めて雪男を見つめ返す。
求められる喜びに魂が打ち震えた。
母と約束を交わしたがーーこの男だけだと決めているのだから、問題ない。
今ここで、愛している男のものになる…
否定などするはずがない。
「…はい」
「…いいのか?」
「いいんです。私を…あなたのものにして下さい」
顔を真っ赤にしながら俯く朧を強く抱きしめた。
泣きそうになっているのは不安からなのか恥ずかしいからなのかーー
それは雪男も同じだったが、はじめての朧を優しく導き、さらにそんな不安を払拭すべく、腰をくすぐって思わず笑い声を上げた朧に笑いかけた。
「怖いのは俺も同じだって。お前が壊れないようにするから…だから俺に任せてほしい」
「…はい。怖くなんかありません。やっとお師匠様と…」
身体を反転させて朧に覆い被さった雪男は、朧の帯をゆっくり解いてその全容を晒した。
月光に淡く光る身体ーー
その眩しさに思わず目を細めた雪男は、ふっと笑って朧の頰に触れた。
「なんなんだよ…眩しいんだよ」
「そんなに見ないで…」
「いや見るだろ。見ねえと損。なあ朧…俺さ、一人っ子だったから子は沢山欲しいんだ」
「私は兄姉が多かったから、うちみたいに大所帯になりた、い…」
雪男の唇が首筋を這い、言葉を詰まらせながらもそれが自分の緊張を解こうとしてくれているのだと分かっているから会話に付き合う。
「そうなると主さまの屋敷には住めないな。離れでも建てるか」
あちこちを這う手と唇。
どうしようもなく気が昂ぶり、上がりそうになる声を両手で口を塞いで封じ込む。
雪男はそれを見てその手をゆっくり外すと、朧の瞼に口付けをして微笑んで朧をうっとりさせた。
「俺の真の名を…真名を教えてやる」
「はい…教えて…」
「氷雨。俺の名は、氷雨だ。…呼んで」
「…氷雨…」
ーー背筋を高揚感が這い上がる。
名を呼ばれる喜びと恍惚感に包まれた雪男は、息を上げる朧ににやりと笑んだ。
「もう止まらないからな。覚悟しろ」
眩しい夜が訪れる。
朧が息を止めて雪男を見つめ返す。
求められる喜びに魂が打ち震えた。
母と約束を交わしたがーーこの男だけだと決めているのだから、問題ない。
今ここで、愛している男のものになる…
否定などするはずがない。
「…はい」
「…いいのか?」
「いいんです。私を…あなたのものにして下さい」
顔を真っ赤にしながら俯く朧を強く抱きしめた。
泣きそうになっているのは不安からなのか恥ずかしいからなのかーー
それは雪男も同じだったが、はじめての朧を優しく導き、さらにそんな不安を払拭すべく、腰をくすぐって思わず笑い声を上げた朧に笑いかけた。
「怖いのは俺も同じだって。お前が壊れないようにするから…だから俺に任せてほしい」
「…はい。怖くなんかありません。やっとお師匠様と…」
身体を反転させて朧に覆い被さった雪男は、朧の帯をゆっくり解いてその全容を晒した。
月光に淡く光る身体ーー
その眩しさに思わず目を細めた雪男は、ふっと笑って朧の頰に触れた。
「なんなんだよ…眩しいんだよ」
「そんなに見ないで…」
「いや見るだろ。見ねえと損。なあ朧…俺さ、一人っ子だったから子は沢山欲しいんだ」
「私は兄姉が多かったから、うちみたいに大所帯になりた、い…」
雪男の唇が首筋を這い、言葉を詰まらせながらもそれが自分の緊張を解こうとしてくれているのだと分かっているから会話に付き合う。
「そうなると主さまの屋敷には住めないな。離れでも建てるか」
あちこちを這う手と唇。
どうしようもなく気が昂ぶり、上がりそうになる声を両手で口を塞いで封じ込む。
雪男はそれを見てその手をゆっくり外すと、朧の瞼に口付けをして微笑んで朧をうっとりさせた。
「俺の真の名を…真名を教えてやる」
「はい…教えて…」
「氷雨。俺の名は、氷雨だ。…呼んで」
「…氷雨…」
ーー背筋を高揚感が這い上がる。
名を呼ばれる喜びと恍惚感に包まれた雪男は、息を上げる朧ににやりと笑んだ。
「もう止まらないからな。覚悟しろ」
眩しい夜が訪れる。

