久々にちゃんと会話をして、久々に互いの身体を抱きしめ合うーー
雪男はまた一際細くなった朧の腰を抱いて胸に顔を押し付けた、
「お前また細くなったな」
「そう…ですか…?」
「中、入って」
廊下は寒く、朧の吐く息が白くなっていて、寒さに鈍感な雪男は指もかじかんで震えている姿に己を激しく責めた。
…こんなになるまで頑なに朧を拒んでいた自分が大人気なく恥ずかしい。
だが部屋の囲炉裏に火を入れると自分が溶けてしまう…
まだそれ以上会話を交わしていなかったが、朧を抱きしめたまま部屋に入ってありったけの布団をかき集めると、なるべく風のあたらない隅に移動して朧に被せた。
「廊下…寒かっただろ」
「寒さなんて感じませんでした。お師匠様がどうすれば話を聞いてくれるかそればっかり考えて…」
「…俺は自分のことばっか考えてた。これからどこに行こうかなとか、どうすれば…お前のことを忘れられるかな、とか」
雪男の胸のあたたかさに目を閉じていた朧は顔を上げて苦笑を滲ませた。
「私もあなたから逃げていた時はずっとそれを考えていました。でも…無理だったんです。どれだけ距離を取っても私の心は…」
涙が浮かび、それを雪男の唇が吸い取って声もなく互いに見つめ合った。
…離れていた分余計に愛しさや恋しさが募り、ただそれをどう言葉にすればいいのか分からずにひたすら見つめ合う。
そっと朧の頰に触れるとまだ冷たくて、自分の手のあたたかさにまた朧が目を閉じた。
それは口付けをねだる仕草ではなかったがーー自分のものにしたいという欲求が急速に迫り来る。
一度とはいえ焔にその可憐な唇が奪われた…その事実は激しく心を揺さぶり、朧の顎に手をあてて上向かせると、少し激しめに口付けをした。
「朧…お前はまだ、俺のものか?」
「はい。幼い頃から、ずっと」
未来で結ばれる運命ならば、今ここで。
雪男はまた一際細くなった朧の腰を抱いて胸に顔を押し付けた、
「お前また細くなったな」
「そう…ですか…?」
「中、入って」
廊下は寒く、朧の吐く息が白くなっていて、寒さに鈍感な雪男は指もかじかんで震えている姿に己を激しく責めた。
…こんなになるまで頑なに朧を拒んでいた自分が大人気なく恥ずかしい。
だが部屋の囲炉裏に火を入れると自分が溶けてしまう…
まだそれ以上会話を交わしていなかったが、朧を抱きしめたまま部屋に入ってありったけの布団をかき集めると、なるべく風のあたらない隅に移動して朧に被せた。
「廊下…寒かっただろ」
「寒さなんて感じませんでした。お師匠様がどうすれば話を聞いてくれるかそればっかり考えて…」
「…俺は自分のことばっか考えてた。これからどこに行こうかなとか、どうすれば…お前のことを忘れられるかな、とか」
雪男の胸のあたたかさに目を閉じていた朧は顔を上げて苦笑を滲ませた。
「私もあなたから逃げていた時はずっとそれを考えていました。でも…無理だったんです。どれだけ距離を取っても私の心は…」
涙が浮かび、それを雪男の唇が吸い取って声もなく互いに見つめ合った。
…離れていた分余計に愛しさや恋しさが募り、ただそれをどう言葉にすればいいのか分からずにひたすら見つめ合う。
そっと朧の頰に触れるとまだ冷たくて、自分の手のあたたかさにまた朧が目を閉じた。
それは口付けをねだる仕草ではなかったがーー自分のものにしたいという欲求が急速に迫り来る。
一度とはいえ焔にその可憐な唇が奪われた…その事実は激しく心を揺さぶり、朧の顎に手をあてて上向かせると、少し激しめに口付けをした。
「朧…お前はまだ、俺のものか?」
「はい。幼い頃から、ずっと」
未来で結ばれる運命ならば、今ここで。

